【取返しのつかない後悔】不倫をし、離婚を決意した俺。妻が出してきた離婚条件に100%従ったが、その一ヶ月後には、周りの人全て不幸にしてしまった・・・

僕がこの10年という月日を共に過ごした、この女は僕にとってもはや「見知らぬ誰か」に成り下がっていた。

彼女が今まで僕のために浪費した、

時間、労力、エネルギーに対しては、

本当に申し訳ないと思っている。

でも自分が他の女性を愛しているという気持ちに、

これ以上、目を背けることは出来なかった。

承諾書を破り捨てた後、

妻はとうとう大声をあげて泣き始めた。

ヘンな言い方だが、

僕はその彼女の泣く姿を見て、

少しホッとした。

これで離婚は確定だと。

この数週間、呪いのように頭の中につきまとっていた

「離婚」という二文字は、

これでとうとう現実化するのだ。

その翌日、僕は仕事からかなり遅くに帰宅した。

家に戻ると、

妻はテーブルに向って何かを一生懸命に書いていた。

夕食はまだだったが食欲など到底なく、

僕はベッドに崩れるように倒れ込み寝入ってしまった。

深夜に一度目が覚めたが、

その時も妻はまだテーブルで何かを書いているようだった。

僕はもはや大した興味もなく、

ふたたび眠りについた。

朝になって、妻は僕に「離婚の条件」

突きつけてきた。

彼女は家も車も株も、

何も欲しくないと言った。

でもその代わりに「1ヶ月間の準備期間」

欲しいと言ってきた。

そして彼女の条件は、その1ヶ月の間、

出来るだけ「今まで通り」の生活をすること。

その理由は明確だった。

僕らの息子が、1ヶ月後にとても大切な

試験を控えているため、

できるだけ彼を動揺させたくないというのが、

彼女の言い分だった。

それに関しては、僕は即座に納得した。

だが、それ以外にもう1つ妻は条件をつけてきた。

「私たちが結婚した日、あなたが私を抱き上げて、寝室に入った日のことを思い出してほしい」と。

そして、

これからの一ヶ月間、あの時と同じように毎朝、妻が仕事へ行く時に彼女を腕に抱き上げて、寝室から玄関口まで運んでほし

と言うのだ。

僕は「とうとうおかしくなったな・・・」と思った。

でも、妻といざこざを起こしたくなかった僕は、

黙って彼女の条件を受け入れた。

僕は付き合っている彼女に妻の事を話した。

彼女はお腹を抱えて笑い、

「馬鹿じゃないの」と言った。

今さら何をどうジタバタしたって、

離婚はまぬがれないのにと彼女は

嘲るように笑った。

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