【ココイチ物語】店長「ご注文は?」 女「10辛!!」 おっさん「納豆カレー!」 地味娘「福神漬け!」 会社員「ほうれん草カレー!」 客「ココイチたけぇぇぇ!!」

店長(この店に来る客の中には、特に印象に残る客が五人いる……)

店長(なんとなく、今日はその五人が勢ぞろいするような気がする)

ウイーン…

店長(来た)

店長「いらっしゃいませ」

一人目――

店長「いらっしゃいませ。カウンター席へどうぞ」

女「……」スッ

店長「ご注文は?」

女「ポークカレーの10辛、量は普通で」

店長「かしこまりました」

店長(この女性客はいつも10辛を頼む)

二人目――

おっさん「ふぅ~、あんな未熟者と結婚? バカげたことを……!」

店長「あの~」

おっさん「冗談じゃない。絶対許すもんか。ったく……」ブツブツ…

店長「ご注文は?」

おっさん「おお、すまなかった」

おっさん「納豆カレー!」ビシッ

店長(このおっさんはいつも納豆カレーを頼む)

三人目――

店長「お待たせいたしました、チキン煮込みカレーです」コトッ

地味娘「ありがとうございます」

地味娘「じゃあ福神漬けを……」ササッ

ドバッ ドバッ ドバッ

ドバァァァァァ

店長(この地味な女の子は、いつも福神漬けを大量にかける)

四人目――

会社員「あーあ、まーた課長に怒られちゃった……。オレの有能さを分かってねえ……」

店長「ご注文は?」

会社員「ほうれん草カレー!」

店長「量と辛さは普通でよろしいですか?」

会社員「うん!」

店長(この若いサラリーマンは、必ずほうれん草カレーを頼む。鉄分を取りたいのだろうか?)

五人目――

店長「ご注文は?」

客「チキンカツカレー!」

客「ココイチたけぇ!」

客「ココイチたっけぇ!」

客「ココイチたっけぇぇぇぇぇ!!!」

店長(このお客さんはこれが口癖である)

店長(最初はカレーぶっかけて叩き出してやろうと思ったが、もう慣れた。店内BGMみたいなものだ)

店長(この人目当てに来店するファンも多い)

 

女「……」パクパク

おっさん「うん、うまい」ネバー…

地味娘「……」ポリポリモグモグ

会社員「いただきまーす!」

客「ココイチたっけぇぇぇぇぇ!!!」ムシャムシャ

店長(この五人はそれぞれ完食し――)

 

女「ごちそうさま」

おっさん「ごっそさん!」

地味娘「ごちそうさまでした……」

会社員「お会計お願いしまーす!」

客「ココイチたっけぇぇぇぇぇ!!!」

店長(――金を払って帰っていく)

店長(今度……ひとりひとりと会話(トッピング)してみるかな)

一人目――

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